『下さい』は漢字? ひらがなと漢字の使い分けについて解説します

仕事術

 

資料作成やメールなどで文章を打つときに、漢字を使うべきか、ひらがなで書くべきか、迷ったことはありませんか?
今回はよく使うフレーズの漢字とひらがなの使い分けについて説明していきます。平仮名でも漢字でも、基本的に意味は伝わることが多いですが、正しく使い分けできていないと、知らぬうちに恥をかいていることがあるかもしれません。ぜひこの機会に確認しておきましょう!

 

よろしく/宜しく いたします/致します どれを使えばいいの? 

あなたは普段どれを使っていますか?

  1. よろしくおねがいいたします
  2. 宜しくお願いいたします
  3. 宜しくお願い致します
  4. よろしくお願いいたします
  5. よろしく御願い致します

 

結論

4.『よろしくお願いいたします』を使うとよいでしょう。

 

理由を解説していきます。

まず、”よろしく”について。”宜しく”は本来よろしくとは読みません。確かにPCなどで変換すると候補に出ますが、これは当て字であり、常用漢字表に記載されている『宜』という漢字の読み方は、音読みの”ギ”のみとなります。常用漢字表にない言葉は、公用文では使用しないルールがあります。

次に、”いたします”について。

”いたします”という言葉はするの謙譲語となります。『いたす』の語尾に丁寧語の『ます』をつけたものがこちらです。動詞のあとにつなげる補助動詞はひらがなで表記するよう文化庁が定めています。今回のケースでは、”願う”の動詞に”いたします”の補助動詞がくっついているのでひらがながよいでしょう。漢字で『致します』と書いてしまうと、”致す=する”という動詞になってしまいます。『私の不徳の致すところでございます』や『その作業は私が致します』などの場合は漢字のほうを使いましょう。

このように、普段よく使うフレーズはほとんどがひらがなで”いたします”と書きます。

また、”〇〇させていただきます” や ”〇〇してください”などのフレーズもよく使うと思いますが、同じ考え方で大丈夫です。

 

その他 ひらがなで書くことを推奨する言葉

適度に漢字を使用することは、文字数を減らしながら文書が読みやすくなります。しかし、必要以上に漢字を多用してしまうと、読みにくい文書になってしまいます。

読みにくい例 → 今更ですが、先ずはこの遣り方で行きたいと思います。
適度に漢字を使うと → 今さらですが、まずはこのやり方でいきたいと思います。

このように何でもかんでも漢字にするよりひらがなを多く使った方が見やすくなる場合もありますよね。私の職場になんでも漢字マンがいますが、メールなどを見ると気分が悪くなることがあります(笑)

よく使う言葉を一覧にまとめてみました。
※絶対ではありませんので状況によって使い分けてください

  

まとめ

今回はひらがなと漢字の使い分けについてご紹介しました。ビジネスシーンなどでは”少しでも多く漢字を使った方がいい”と勘違いをしている方をよく見かけます。文書は相手に伝わらなければ意味がありませんので、ひらがなをうまく使うことでより見やすい文が書けることがわかったのではないでしょうか?今回の内容を知ったうえで、まわりの人たちのメールや文書を見ると気になってしまうかもしれません(笑)

あらためて、大手広告会社のホームページ・教科書・本・雑誌などの漢字とひらがなの使い分け方を見てみると面白いですよ。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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